世界で注目されている理由や従来のジュエリーとの違いも解説！
世界各国で注目を集めているエシカルジュエリー。
名前は聞いたことがあっても、実際にどのような特徴があるのかわからないという人も多いはずです。
そこで本記事では、エシカルジュエリーの基礎知識や注目されている理由・従来のジュエリーとの違いなどについて解説します。
エシカルというのは、「道徳的・倫理的」という意味が込められており、自然や環境に配慮された製品のことを総じてエシカルプロダクト（エシカル商品）と言います。こちらでご紹介するエシカルジュエリーというのは、自然や環境・人に配慮された優しいジュエリー、ということになります。
エシカルジュエリーには、「宝石の採掘をする人や加工する職人・身に付ける人々などあらゆる人が喜びに満ちた生き方ができるように」という願いや期待が込められています。ジュエリーや、ジュエリーに使う素材の調達で「起こってしまう紛争や争い・搾取・環境破壊という負の面をなくし、ジュエリーの素材や物語・職人はそれを身に付ける人々を未来へ導きたい」というコンセプトもあります。
エシカルジュエリーが世界でも注目されている理由。
エシカルジュエリーは現在、世界的な注目を集めており、その理由は複数あります。ここでは代表的な二つの理由をご紹介したいと思います。
- SDGsと深い関わりがある
- 自然環境に優しい
SDGsの信念に基づくエシカルジュエリー
最近では、世界においてSDGsを積極的に推進する動きが見られています。
SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、2030年までに持続可能でより良い世界を目指すための国際目標のことです。17のゴールと169のターゲットから構成されており、それに関連する一つとしてエシカルジュエリーが挙げられます。
ジュエリーに使う宝石は採掘や加工がとても大変です。
採掘するにも人手が足りず、鉱山のあるエリアでは鉱山収益で生計を立てている地域もあり、住民一体となり労働環境に身を置くケースも多くあります。貧困地域にある鉱山では子どもたちも現場に送り込んで作業させることも珍しくありません。SDGsには貧困や飢餓・労働を改善するといったカテゴリーとゴールがあり、それを達成するためにエシカルジュエリーが期待されています。
自然環境にも優しい
宝石や金の採掘は人的リソースが必要だったり、固い岩盤などを壊す際にはダイナマイトを使ったりするなど、莫大なコストがかかります。その為採掘された宝石はとても高くなってしまいがちです。一方、エシカルジュエリーとして研究室で作られる合成宝石を使ったジュエリーや、所有していたジュエリーの地金やついている石をリサイクルし新たなジュエリーを作る事は、少しでも自然環境を守るために貢献していると言えます。元々持っていたジュエリーをリサイクルし新たに加工し直すことで、環境破壊することなく、ジュエリー自体の値段も安価に抑えることができますね。
また、宝石採掘の際には二酸化炭素の排出が問題となっており、リサイクルジュエリーやエシカルジュエリーを用いることによって採掘の頻度を減らせるので、全体的に二酸化炭素の削減にもつながると言えます。宝石を争っての紛争もなくなるため、エシカルジュエリーを普及させることで世界平和にも期待できます。
合成宝石を利用して作るエシカルジュエリー
エシカルジュエリーに適した素材のなかには、人工的に作られた「合成ダイヤモンド」や、「モアッサナイト（モアサナイト）」近年ブームになっている「（再結晶）合成宝石」というものがあります。最近ではメディアに取り上げられることも多いラボグロウンダイヤモンドやモアッサナイト、合成サファイア、合成ルビー、合成エメラルドなどが有名です。
合成ダイヤモンドとは文字通り、人工的に合成されたダイヤモンドのことです。本来、ダイヤモンドは地表深くにあり、採掘しなければ手に入れることはできません。反面、合成ダイヤモンドは人工的な製造が可能である為、天然と比較するとかなりのコストが抑えられます。最も利点と言うべきは、不純物をなるべく含まないように徹底した品質管理のもと、製造することができる上、流通の少ないピンクダイヤモンドやカラーダイヤモンド等も生成可能です。
最後に
本記事では、エシカルジュエリーの豆知識や注目されている理由・従来のジュエリーとの違いなどについて少しお話しいたしました。
エシカルジュエリーは、「自然や環境にも優しく、採掘する人や加工する人・身に付ける人々が幸せになれるように」というコンセプトで生み出されたジュエリーです。もう使わなくなってしまったジュエリー等も再利用可能で、お手頃な価格で購入できます。当店ラディアンヌでも、ラボグロウンダイヤモンドやモアサナイトを使ったエシカルジュエリーの販売やお仕立てサービスも取り組みの一つとして行なっています。
ジュエリーほしいな、と思われた際はぜひエシカルジュエリーの検討も視野に入れてみてはいかがでしょうか。