石のカットと、それぞれの形

Stone shapes & Cutting style
石の形とカッティングスタイル

当店でブライダルリングをご検討いただく場合、ラボグロウンダイヤモンドとモアサナイトのいずれかでご提案しております。一般的なブライダルリングについている石の形は、そのほとんどがラウンドブリリアントカットと言って正面から見ると真円の形状をしていますが、実は様々な形があるのはご存知でしょうか。ダイヤモンドやモアサナイトは、その石のカットの質、形、そして大きさによって値段も大きく異なります。ブライダルリングでも、ファッションリングでも、ラウンドブリリアントカットだけなくハートの形や四角い形など、それぞれの形によって輝き方が変わったりと個性を楽しむ事ができます。

14種類のカットとおすすめをご紹介

本記事では、ダイヤモンドやモアッサナイトで見られるカットの種類やおすすめのカットについてご紹介致します。ダイヤモンドやモアッサナイトのジュエリーの購入を検討している方はぜひ最後までご覧ください。

メインの石の形は、ジュエリーのデザインや個性を表現する最も重要なポイントと言えます。以下はモアサナイトジュエリーや、ダイヤモンドのジュエリーでよく見かける、代表的なカットです。

  • ラウンドブリリアントカット
  • ペアシェイプカット
  • マーキスカット(マーキースカット)
  • オーバルカット
  • クッションカット
  • ハートシェイプ
  • トリリアントカット/トライアングル
  • スクエアカット
  • プリンセスカット
  • エメラルドカット
  • バゲットカット
  • テーパードカット
  • ローズカット
  • ブリオレットカット

この様に色々なカッティングの種類や形状がありますが、ラウンドブリリアント以外のカットを一般的にファンシーカットと呼ばれています。それぞれの特徴をお伝えしていきたいと思います。

ラウンドブリリアントカット

ブリリアントカットは逆三角形で、ダイヤモンドにおける王道の形をしたカットといえるでしょう。モアサナイトのジュエリーでも一番多く流通しているのがこのラウンドブリリアントカットです。石の美しい輝きを全面的に発揮できるような設計となっており、クラウン32面、パビリオン24面、テーブルとキューレットも合わせて全部で58面です。

ペアシェイプカット

ペアシェイプカットは一言でいうと一方が丸くて、もう一方が尖った形となるカットです。一般的に「ペアシェイプ」と呼びますが、縦に長い涙型のものは「ドロップシェイプ」と呼ばれることもあります。優美なゴージャスさがあり、指輪だけではなく、イヤリングやネックレスにも適したカットといわれています。

マーキスカット

マーキスカットは楕円の両端が尖っていて、ラグビーボールのような魅力的な形をしています。動植物をモチーフとしたデザインを表現するのに最適な形で、花びらや葉を表現するジュエリーなどによく使われています。また、マーキスカットは実際の重量よりも大きく見える効果があります。メインとして使われる他、脇石として使うとどのような向きで配置しても、メインのダイヤを際立たせる効果がある為脇石としてもよく使われる形状です。

オーバルカット

オーバルカットはマーキスカットと同じ様に楕円形の形をしていますが、両端に尖っている部分がありません。同じ重さのラウンドブリリアントカットと比べると表面積が大きく、やや大きく見えます。存在感があり、ゴージャスに映えますが、丸みを帯びた卵型の優しいフォルムは着ける人を選びません。どなたにでも似合いやすく、手元を美しく見せてくれる優れたカットです。

クッションカット

クッションカットは、なるべく原型を崩さないようにするために最低限のカットで作られています。ピローカットとも呼ばれており、四角の四隅の角を取った正方形もしくは長方形のような形にカットされます。カラーダイヤモンドなどでよく見かけるカットだと思います。

ハートシェイプカット

ハートシェイプは、その名の通りハートの形をしたカットで、海外では婚約指輪としても用いられることが多いです。縦横の比率が1:1であると、美しいといわれていますが、近年はハートの形がよりはっきりした横幅の広い比率なども人気です。カットのロス率が高く原石を贅沢に使うため、1カラットあたりの金額は他のファンシーカットに比べてやや高めになることがほとんど。

トリリアントカット

トリリアントカットは三角形の形をしており、トライアングルカットとも呼ばれます。メインの石の脇石にアクセントや装飾として用いられることが多く、ダイヤモンドやモアサナイトのジュエリーのデザインの幅を広げる為に良く使われます。人とはちょっと違う、モダンな雰囲気のファッションジュエリーをお仕立てしたいときにもおすすめできます。

スクエアカット

スクエアカットとは、正方形の形をしたカットです。カット面が比較的大きく非常にシンプルで、ダイヤモンドの輝きも控えめですが、上品な輝きに魅了される方も多く安定した人気があります。カット面が細かく多いスタイルのカッティングはたくさん反射し石を輝かせるためとても美しく魅力的ですが、スクエアカットは石の透明度や質を際立たせるため、ダイヤモンドやモアサナイトの美しさをじっくりと鑑賞する事ができます。

プリンセスカット

プリンセスカットはスクエアカットよりもさらに輝くように作られたカットです。カット面の数が多く、気品高い輝きを放ちます。名前も非常に可愛いらしく、女性に大変人気のあるカッティングです。モザイク模様に見えるのも視覚的に面白く、プリンセスというネーミングからブライダルジュエリーにも人気のあるカットのひとつです。

エメラルドカット

エメラルドカットは名前の通り、一般的にはエメラルドに多く用いられるカット技法で、正方形または長方形の形となります。一面一面が大きくキラッ、キラッと反射するので、大きいサイズでも品良くお召になれるため、幅広い年代の方に人気のカットです。素材の欠点を隠すのが難しいため、透明度が非常に高いダイヤモンドのカッティングに使われることが多くなります。オクタゴンカットとも呼ばれます。

バゲットカット

バゲットカットは、ステップカットによって長方形の形にしたカット手法です。ステップカットとは、ガードルに対して平行なファセットを段状につけられたカットの総称のことを呼びますので、ステップカットから派生した一つのカッティングスタイルとしてバゲットカットがあります。

テーパードカット

テーパードカットとは、台形のような形にしたカットです。バゲットカット同様にステップカットが採用されていますので、同じくステップカットから派生した一つのカッティング技法となります。メイン石の装飾をする脇石として使われる事が多く、使い方一つでデザインの雰囲気をガラリと変えるカッティングです。

ローズカット

アンティークジュエリーなどでもよく見かけるローズカットは、バラの蕾を連想させるようなドーム型のカットです。品のある輝きが特徴であることから、16世紀後半から19世紀にかけて貴族の間で人気となりました。個性的なジュエリーや、落ち着いた輝きを好まれる方から人気が高いカットになります。

ブリオレットカット

ブリオレットカットは、ペアシェイプカットと非常に似ておりますが、全体的に丸みを持たせ、石全体モザイク状のカットを施すものになります。指輪というよりも、ネックレスやイヤリングへの装飾の一部として用いられる事が多いカットです。シャンデリアの様で美しく、ハイジュエリーのデザインでも多用されています。

迷ったらブリリアントカットがおすすめ

いかがでしたでしょうか?
カットの種類は上記以外にも人気なカットもたくさんあります。
また、世界中のカットデザイナーにより新しいカッティング技法もどんどん生まれています。

カットによって形や値段も大きく異なりますが、迷ったのであればラウンドブリリアントカットが一番おすすめ。ラウンドブリリアントカットは、カットの中でも特にダイヤモンドの輝きを引き立たせることができます。そして、どんなデザインに対しても相性が良く、宝石店やジュエリーショップでも多く取り扱っているのも一つのメリットです。

こちらのページでは、ダイヤモンドやモアッサナイトのカットの種類と、おすすめのカットについて紹介しました。カットの種類によってそれぞれ輝き方も異なりますので、ぜひご自身が気に入ったカットでお好きなジュエリーの発見につなげてください。