モアサナイトジュエリーって安っぽいの?

モアサナイトジュエリーの購入をご検討いただいている方の中には、モアサナイトジュエリーが安っぽいか品質がどうかも気になっている方がいるかもしれません。

─お買い求めになるジュエリーが安っぽいかどうか。
─ずっと長く使える品質であるかどうか。


私たちもモアサナイトジュエリーの販売者である前に、宝飾品を取り扱っている事を大前提にしてサービスを提供しておりますから、購入をご検討いただいている方でこのようなお悩みを持っている方の気持ちも理解しております。モアサナイトをメインで取り扱っている当店のコラムではありますが、公平な視点から見て考察を書いていきたいと思います。

宝飾品が”安っぽい”とは、どういう事か

近年、国内ブランドからの流通品以外にも様々な場所でモアサナイトジュエリーを見かける様になり、デザイナーズジュエリーの様に高額な一点ものなどから数千円クラスのものまで、商品の幅も大変広くなったと感じております。フリマサイトやオークションなどでも見かけない日は無く、購入を検討しているお客様がご自身のご予算に応じて、手に取りやすいお値段で売られているものなどもとても多いです。

その状況に比例するかのように、モアサナイトのジュエリーがとても安っぽくてがっかりした。という意見やコメントもちらほらお見かけする様になりました。

モアサナイトジュエリー専門店radianneは、モアサナイトジュエリーに特化した一つのブランドとして立ち上げられましたが、私たちの母体はモアサナイト以外にも合成ダイヤモンド(ラボグロウンダイヤモンド)や、天然ダイヤモンド、天然の宝石の取り扱いもあり、それらの石で宝飾品を製作したり、販売したりもします。
もちろん既製品のジュエリーやアクセサリーを輸入して取り扱ったりすることもありますので、”(販売価格に比べて)安っぽく見える宝飾品”が存在する事も、そしてその安っぽさが商品そのものの問題だけではない事も、もちろん知っています。

当店の何名かのスタッフに、ジュエリーがなぜ安っぽく見えてしまうのか、ポイントについて聞いてみました。
モアサナイトジュエリーの購入について悩んでいる方への参考になるかもしれませんので、ご興味がある方はぜひご一読ください。

スタッフに聞いてみました
-安っぽいと思ったジュエリーについて-

近年は、中古のジュエリーなども多々販売されている事がございますので、こちらの記事では『購入価格が5万円以上』で、『18金やプラチナで作られたジュエリー』である事を前提として、ジュエリーが好きな何名かのスタッフと話をしてみました。

◆スタッフAさん:30代後半
ジュエリー購入頻度:年に6回程

◆スタッフHさん:20代後半
ジュエリー購入頻度:年に2回程

◆スタッフMさん:30代前半
ジュエリー購入頻度:年に2〜3回程

買ったジュエリーが安っぽく見える時ってどんな時?

Aさん:私は地金だけのものや、天然宝石や天然ダイヤをあしらったジュエリー等いろんなタイプのジュエリーを集めているんですけど、リングの内側と指の皮膚に当たる空間が多いとちょっと地金をケチってるのかなぁと思って安っぽく見えちゃいます。

Hさん:リングの幅とかもそうですよね。モチーフ部分の幅は8mmとかそこそこ太めなのに、指に当たる内側の部分のリング幅が1.5mmとやたら細かったりとか。バランスが取れていないとしっかりしたジュエリーって感じがしないです。

Mさん:ネックレスとかだとチェーンも気になりませんか?トップとのデザインに合ってなかったり、バランスが悪く細すぎたりして、ちょっと急いでる時とかに切れてしまいそうな感じの物とか、すぐ髪の毛とか絡まってしまう様な作りの物とか。

Hさん:ありますよね。触ると少しざらっとしていてきちんと作られていない感がするとちょっと残念だなと思います。ネックレストップ部分のチェーンを通すパーツがやたら細すぎたり、チェーンに合わない程通す部分の隙間が大きすぎたりとか・・・。

モアサナイトジュエリーは安っぽいと思いますか?

Aさん:モアサナイトジュエリーもピンキリだと思います。モアサナイトジュエリーは身内以外(当店以外の事を指します)で作ったり買ったりしたことがありますが、石に目で見える内包物があったり、ジュエリーそのものがやたら軽いなと思ったり。

Hさん:シルバー素材でもしっかりした作りのものや、きちんとコーティングがされていて完成度が高いものはやはり数万円払ってでも欲しいと思いますね。結局のところ”素材の質や作り”が重要になってくると思います。私は予算が少ないので、専らシルバー素材で買うことが多いですが、シルバー素材でもきちんと作られたものは銀特有の変色も遅く、リング等は指に通した時の感触もよく、日常的な手入れだけで結構長持ちします。シルバーって結構安価にみられがちですが、シルバーだからこそたっぷり地金を使うこともできるんですよね。ただ石を台座に乗せてプレスしたようなものだと安っぽいと思うかもしれません。

Mさん:以前、天然のオパールをメインに、脇石にモアサナイトを使ったリングとネックレスをオーダーメイドしました。モアサナイトは見慣れていますが、脇石にダイヤモンドとモアサナイトどっちがいい?って聞かれると、コストパフォーマンスの面で断然モアサナイトを推します。ダイヤモンドの脇石はそこそこ品質じゃないと手に届きませんが、モアサナイトだとその点心配しなくて済みますし、少し予算が浮く分石のあしらいを増やしたり、リング等は重めが好きなので地金を少し重くしたり、チェーンの種類を変えたりして楽しみたいんですよね。仕上がりはキラキラととても綺麗で、個人的には安っぽいとは思いませんでした。

安っぽく”見えてしまった理由と考察の要約

・リングの内側と指の皮膚の間の空間が大きすぎるもの

リングの内側の地金部分を削ったり、石をセットしている台座の厚みを薄くして皮膚の隙間との空間を作る事を、”裏ぬき”と言います。

この裏ぬきは、デザイン上ジュエリーが重くなりすぎるのを防いだり、皮膚との空間を作ることによって指の動きを楽にしたり、光を多く取り入れるために用いる大事な加工の一つですが、作り手によっては地金の節約の為に空洞を作る事も多くある様です。必要以上に裏抜きされたジュエリーは見た目に反して軽すぎると思えてしまったり、リングの腕の部分や石留めがされている部分の強度も弱くなり、変形しやすくなったり石取れが頻繁におこる等のトラブルに繋がりますので、注意が必要です。

・(ネックレスやブレスレットなどの)チェーンが細すぎるもの
・チェーンを通すパーツ部分がチェーンに合っていないもの

トップ部分と比べて細すぎる華奢なチェーンの場合、トップ部分の重さに耐え切れずすぐに切れてしまったりする事がございます。華奢なチェーンはスキンジュエリーなどに使うと、女性らしさや可愛らしさが全面に出て素敵な物なのですが、やはり見た目と着用感のバランスは大事だということですね。

・触るとざらっとしていたり綺麗な仕上げがされていない

きちんとした研磨処理をされていないものは、やはり着用していても皮膚と馴染みにくく違和感を覚えることもあるでしょう。格安チェーンという形で流通うしている商品の中に、マットな見た目と触り心地のザラザラしたものなども多く出回っていますが、『安っぽさ』が気になると思うのであれば避けるほうが無難かもしれません。

モアサナイトジュエリーが安っぽいかどうかは”ものによる”

結果的に、モアサナイトジュエリーが安っぽいかどうかは、”作りと素材による”というのが一致した回答でした。
インターネット上で購入する場合はなかなか判断が難しいかもしれませんが、細かな作りの部分は画像でも判断がつく事があります。また、重さが気になるのであれば、お手元のジュエリーの重さを測ってみて大体どれくらいが○g、という判断基準を設けておくのも一つの手段です。

最後に


今回はジュエリー好きな当店スタッフにも少しお話しを聞いて考察を書いてみました。今回安価なチェーンについての言及がありましたが、必ずしも安価な商品が悪いというわけではありません。手頃な価格でコストパフォーマンスの良い商品は、コーディネートの幅をグッと広げ、普段のファッションに輝きと彩りを与えてくれます。一緒に合わせるジュエリーや、どのように見せたいか、使うタイミング等、目的やその日の気分で選ばれると良いかもしれませんね。

重さや作りの部分について、ラディアンヌのオーダーメイドサービスでは、お見積り時やご注文時には会計の明朗化の為、地金の重さなども必ず記載しています。また、実際に製作に入る前には仕上がりイメージをご提供しておりますので、作りの部分もその画像などで確認できます。気になるところがあれば何度でも担当のコーディネーターとのやりとりが可能ですので、ご検討の際はお気軽にご相談ください。