次世代宝石!モアサナイトと合成ダイヤモンド

エシカルジュエリーの代表!
モアサナイトとラボグロウンダイヤモンド

今、世界各国で注目されている「エシカルジュエリー」、皆さんはご存知でしょうか。
新しいジュエリーのカタチ、そして『SDGs』との関連性。 今回はその代表的なふたつの宝石「モアサナイト」 「ラボグロウンダイヤモンド」についてご紹介いたします。

そもそもエシカルジュエリーとは?

エシカルジュエリーとは、人や環境、社会のあらゆる問題に配慮されて作られているジュエリーのこと。一概に『エシカルジュエリー』と言っても幅広く、 たとえば婚約指輪を母のものでリメイクする、といったこともエシカルジュエリーのひとつです。 年数が経ったジュエリーのデザインは、その当時の流行品のためあまり好みではないと思う方も多いかもしれません。 しかし好みではないから手放すのではなく、好みになるようにリメイクをするといった方法があります。 宝石代はもちろんかからず、金属部分を加工するだけなので同様のものを購入するよりも安価に好みのジュエリーを手に入れられるのです。

そんな「エシカルジュエリー」の中でも特に注目を集めているものが「合成ダイヤモンド(ラボグロウンダイヤモンド)」と、「モアサナイト(モアッサナイト)」。合成ダイヤモンドや、ダイヤモンドの類似石と聞くと、本物に見劣りするのでは?と思われるかもしれませんが、全くそんなことはありません。 合成ダイヤモンドの輝きは、天然のものと同じくらい、いえ、それ以上に美しく、また手に入りにくいピンクやブルー、グリーンのダイヤモンド等も製造が可能で、 天然ダイヤモンドと比較すると値段も大きく開きがあります。ダイヤモンドの類似石であるモアサナイト(モアッサナイト)は、そのラボグロウンダイヤモンドよりも手頃な価格で入手できるのが最大の魅力と言えるでしょう。
これら二つの宝石は、従来の採掘法によるデメリットをクリアにし、環境にやさしく、そしてコストパフォーマンスにも特化している宝石なのです。 

ダイヤモンドより輝く!?人気高騰中の「モアサナイト」

1893 年、地球に落ちてきた隕石の衝突跡から発見され、宇宙からの贈り物とも呼ばれるロマンティックな宝石、モアサナイト(モアッサナイト)。その物質は炭化ケイ素(SiC)の結晶体であり、ダイヤモンドと同様炭素(C)を含んでいることがわかりました。そこから合成モアサナイトの研究が進められ、研究者のたゆまぬ努力の功績により、1998年、ついに合成モアサナイトが誕生。
その光の分散力の高さからダイヤモンドよりも 2.5 倍輝くとも言われ、虹色のダイヤモンド質の輝きを持つのが特徴のモアサナイト。さらに硬度はダイヤモンドの次に硬い9.25 以上を誇り、 耐久性にも優れています。 

近年注目されている人工の「合成ダイヤモンド」

一方の「合成ダイヤモンド(ラボグロウンダイヤモンド)」とは、その名の通り「ラボ(研究所)」で地質環境を再現させて生成されたダイヤモンドのことを言います。
メリットとして、非常に短い期間(通常2〜3週間程)で人工的に結晶を成長させて生成することができるぶん、天然のものに比べて不純物が圧倒的に少ない透明度の高い結晶を短期間で作ることができ、世に登場してからの年数が比較的浅い為まだ二次流通品が圧倒的に少ないということが挙げられます。成長期間が長いほど決勝は大きくなりますが、高品質の宝石質結晶を確実に形成するためには、安定した熱と圧力を維持する必要があるため、キャラット数が大きくなるとそれに伴い価格差も大きくなっていきます。

合成ダイヤモンド(ラボグロウンダイヤモンド)が出来るまで

合成ダイヤモンドの生成プロセスは、大きく二つに分類されます。

・HPHT(高温高圧法)
1950年代に開発された高温高圧法(High Pressure and High Temperature)は、天然ダイヤモンドが地球内部で生成される環境を、高圧プレスを使い再現して数週間ほどかけて結晶を成長させる方法です。炭素に高温と圧力を与え、天然ダイヤモンドが形成される地球深部における強烈な熱と圧力の条件を再現した合成法となります。HPHTプロセスは、CVD法よりも天然ダイヤモンドの生成条件に近いものです。

・CVD(化学気相蒸着法)
化学気相蒸着法(Chemical Vapor Deposition)は、天然のダイヤモンドが生成する過程とは全く異なった方法で合成します。真空チャンバーと呼ばれる特殊な容器の中で、高温・超低圧の環境を再現し種となるダイヤモンドの結晶を成長させる合成法です。高温のプラズマでメタンガスと水素ガスを分解し、分解されたメタンガスから形成されます。水素が余計なグラファイトを除去するため、より高品質なダイヤモンドを1週間から2週間程で合成することができ、単結晶育成の技術はこの10年程で目まぐるしい進歩が見られます。

合成ダイヤモンド、その魅力。

大まかではありますが、以上二つの次世代合成宝石「モアサナイト(モアッサナイト)」と「合成ダイヤモンド(ラボグロウンダイヤモンド)」の特徴です。

モアサナイト(モアッサナイト)、ラボグロウンダイヤモンド、共にいずれもラボで製造される宝石です。近年、環境保護や動物保護を目的に、リアルファーよりフェイクファー(エコファー)が選ばれる事が多くなってきたように、特に環境問題に感度の高い海外セレブの間では、これらの合成ダイヤモンドが注目されていると言われています。

天然ではなく合成宝石を使用することで、天然と同等もしくはそれ以上の輝きと品質を、手の届きやすい価格で。

モアサナイトとラボグロウンダイヤモンド、どちらも取り扱いのあるラディアンヌから、ぜひ皆様に試していただきたい二つの合成宝石をご紹介させていただきました。